芸術の秋、コンサートも目白押しに立て混んできました。
10月に入ると又ザラフィアンツの来日です。帰国してからあっと言う間の4か月。

昨日、クロアチア人ピアニスト、フィリペッツさんのリサイタルを聴いてきました。
彼は、ザグレブ音楽院・大学院でザラフィアンツ先生の音楽に魅かれて一時期師事。
今や、ヨーロッパ・アメリカなどで活躍する若手、超絶技巧の持ち主
ザラフィアンツにも師事したとなると聴かない訳にはいかない。

演奏曲  ベートーヴェン;幻想ソナタ第13番
       ショパン ;アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ
       ショパン ;ノクターンop48-1
       イボ・マチエック:インテルメッツオ(クロアチア人作曲家)
       リスト:ハンガリー狂詩曲10番・2番

予想以上に凄まじいヴィルトオーゾに目を見張らされる。テンポの速さも尋常ではなく
何かアクロバット的。最後のリスト、ハンガリー狂詩曲では徹底して「狂」を追求してるかに・・・。聴衆をびっくりさせ、CDサイン会は人だかり。一般の人には演奏選曲の効果抜群。演奏の一つの側面を見せつけてくれたのは新鮮でした。

但し私にとっての興味は、ベートーヴェン;ソナタ13番にあったのですが(ザラ先生も
10/11のリサイタルのトップ曲と言う事で)
大変楽しみに行ったところ、曲目変更、第8番「悲愴」に・・・やはり超スピードの演奏。

さて、ここで「ハタッ」と気がついたこと・・・ザラ先生の音楽の匂いを期待し過ぎていたことは間違いであったこと。彼は実際は見えないところでザラ先生から学んでいるに違いない。しかし最終的には自分自身の音楽でしかないのだ。単なる模倣でとどまる事はないはず。
ご本人が演奏に何を求め追求するかに尽きるのでは。

聴く側のこちらが求めるものも変わって来ていることも確かなのです。
まづは、柔らかで、光輝くピアノの音色を楽しみたい。
瞑想的で深い精神性を感じさせる演奏に触れたい。
私が歳をとったせいでしょうか・・・ザラフィアンツの超個性的で並みでない芸術家を知ったせいでしょうか・・・

ベートーヴェン「幻想曲風ソナタ」の素晴らしさが想像出来ます。
又、意外なショパン「スケルツオ」が聴けることを楽しみに。